分離したMOG-H2菌 MOG-A1菌 MOG-K101菌は、 シンビジューム地植え栽培の、
    10年間の無肥料、無農薬栽培の株元の培養土から採取された菌である。
    この株元のエリアはラン菌が優占支配している。このエリアの絶対王者菌がMOG-A1菌(菌根菌)である。

    MOG-A1菌は多様な微生物を休眠させ繁殖を抑えるが、このMOG-H2菌、MOG-K101に対しては、
    「休眠」「不活性化」することなく、同じ培養条件下で「共生」しコロニーを作る。好気性菌の共生である。
    多くの植物病害菌も地表に棲む「好気性菌」。
    同じエリアでは、木材腐朽菌MOG-A1菌と放線菌MOG-H2の抗菌力の共同作業で病害菌は生息、繁殖できない。
    エリアの場所取り合戦。微生物が大繁殖するためにはエリアを確保しなければなない。
    エリアを確保するには多くのエネルギーを調達しなければならない。
    確保した後でも他の菌が侵入するのを防止しなければならない。
    
    これが自然の「生態系免疫」である。自然の野生植物の種子は、発芽し根を伸ばした瞬間から、この「生態系免疫システム」に
    育まれて生きることになる。免疫を構成する菌はMOG-A1菌ネットワークを構成するグループ菌種である。
    土壌内での菌の生活が・・・大豆を囮に使ったことで解明した。
    これまで、こういう手法での菌研究はなかった。世界初の菌探索手法である。
    単なる土壌培養では・・・個々の菌を分離できるが菌同士の関係を社会を見ることはできない。


    このMOG-A1菌の傘の下で生存しているのが細菌放線菌MOG-H2と細菌根粒菌MOG-K101である。
    MOG-A1菌は培養土のリグニン、セルロースを分解して「ブドウ糖」を産生する。
    このブドウ糖(炭素)を調達するために、MOG-A1菌と共生することを選択した。

    木材腐朽菌MOG-A1菌は、空中窒素固定細菌である根粒菌をブドウ糖でおびき寄せ、
    窒素を調達した。

    この菌ネットワークを構築、維持するには多様な微生物は邪魔である。
    木材腐朽菌MOG-A1菌と放線菌MOG-H2の抗菌力で、他の微生物を不活性化させている。
    MOG-A1菌の生息する土壌では、ほとんどの微生物は「休眠」していることが解っている。
    病害菌も休眠する。

    こういうことで、この圃場は10年間「完全無農薬」「完全無肥料無窒素」で栽培出来た。
    巨大な株を形成するための「窒素」の調達先が不明であったが、エリアに根粒菌が生息していることが確認できたので、
    永年の謎であった窒素の問題は、この試験で解決した。 
    ラン菌が根粒菌から窒素を調達して、それをラン株にブドウ糖と共に供給していたのである。
    地球の陸生植物が自生する場所には、必ず「枯れ葉」「植物死骸」が存在する。
    それがある場所には、必ず、それをエサにして生きる「木材腐朽菌」が生きている。
    約3億年も・・・・。そのそばには、木材腐朽菌が産する糖を調達するために細菌の「放線菌」「空中窒素固定菌」が生息する。
    これが地球の地表を清浄に保って、病害菌が生息できないエリアにしてきた。
    空中から常時落下する病害菌の胞子を不活性化してきた。
    有機農法では・・・木材腐朽菌も、木材腐朽菌と共生する放線菌も、根粒菌をも・・・無視してきた。
    空中から落下する戦略をとる病害菌に対して、全然無防備である。
    無防備なクチクラ層を作るのが「有機農法である。根毛の根では「ケイ酸」を吸収できないからである。
    木材腐朽菌MOG-A1菌は作物を「菌根」にする菌根菌である。
    「菌根」であれば「ケイ酸」を吸収できる。
    病害菌をブロックする堅固な「ケイ酸クチクラ層」を作れる。


    ようやく「自然生態系免疫」を構成する3種の菌が解ったので、圃場に「自然生態系免疫システム」を再現可能になった。
    このシステムを農地に再現すれば、地球上の劣悪な農地を豊かなものに変えることが可能になる。
    この栽培場のリグニン、セルロースを「ポリ乳酸プラ 廃棄物」に置換することが可能である。
    廃棄物を素晴らしい土壌改良材にすることが可能になった。
    
    
     ポリ乳酸プラを分解する菌は土壌に棲む「放線菌」
     この放線菌を土壌中で大量に増殖させるにはエサであるキチンを具備している糸状菌の菌糸が大量にあることが条件である。
     この糸状菌を土壌中で人工的にコントロールする技術はなかった。
     MOG-A1菌は日本再生循環研究所の研究で、人為的に土壌に大量増殖する技術が開発された。
    この技術を用いることで、放線菌の密度を高めることで、ポリ乳酸プラの廃棄物を、
    素晴らしい土壌改良材・・・MOG-A1と放線菌の力で、土壌病害菌が生息できない土壌に改良することが出来る。



       現在までの試験では
        MOG-A1菌と共生する「植物病害菌」はない。
        MOG-A1菌と放線菌 MOG-H2菌 根粒菌MOG-K101菌は共生する菌。


         もう少し研究して・・・将来「国際特許 出願」を予定している。




 根粒菌 MOG-K101と命名

 放線菌 MOG-H2と命名

 木材腐朽菌 (ラン菌)
   MOG-A1菌と命名
著作権所有者 (有)最上蘭園
    著作権に関わる全ての行為を禁じます。

 ラン シンビジューム 株元に栽植した大豆の大豆根粒。
   ランの培養土にはラン菌が生息しているが、このエリアに大豆が無くとも、
   大豆根粒菌が生息しているのか。この疑問は・・・・・
   想定した通り、シンビの株元の培養土には大豆根粒菌が多数生息していた。
   この根粒菌は木材腐朽菌からエネルギー源の炭素を調達。
   根粒菌から木材腐朽菌は窒素を調達しランに供給していた。
   これで無肥料でも、この巨大株を形成している「窒素源」の謎が解けた。
   根粒菌はマメ科植物が無くとも木材腐朽菌が生息している土壌であれば生息できる。
  
   この根粒を培養して、木材腐朽菌、放線菌、根粒菌を分離、培養

 2017年6月10日
   シンビジューム株元に大豆播種

 
  

 ラン菌が生息しているシンビジューム地植え
 10年目の圃場。
   無肥料、無農薬で10年栽培した。
今回発見した放線菌MOG-H2、根粒菌MOG-K101 ラン菌 MOG-A1菌は、大豆栽培圃場から採取した菌ではない。
ラン菌と共生する菌を探索の目的としているので、ラン栽培場に大豆を植えて、
その根の根粒由来の根粒菌、放線菌、木材腐朽菌である。
ランの菌根から採取培養するのは、木材腐朽菌は菌根菌なので難しいので、
大豆を囮にして、大豆の根粒に寄ってくる菌の中から、ラン菌、放線菌を探し出す手法で採取した。
ラン科植物は植物進化の頂点に位置する植物であり、種子発芽は絶対菌従属植物であり、
光合成を放棄した「菌従属植物」である腐生ランまで存在する。
炭素調達を菌根菌から菌根で行う。
大豆は窒素調達を根粒菌から行う。
この二つの植物を同じエリアに栽植して、そのエリアの菌ネットワークの中から、
目的とする木材腐朽菌、放線菌、根粒菌を採取する。
ラン菌、放線菌、空中窒素固定細菌が・・・炭素、窒素などをやり取りしているのであれば、
根粒のエリアに菌が生息していると・・・仮定して、この探索を行った。(右写真参照)


  試験開始  2017年6月10日  大豆播種   根粒菌、ラン菌と共生する菌採取の「囮」として栽培。

          2017年10月1日 根粒採取   根粒培養開始

          
          2017年 10月10日  木材腐朽菌、放線菌、根粒菌分離、純粋培養開始。
         
          2017年 10月25日  3種菌の大量培養開始。 能力試験開始。
  
        
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ラン菌(木材腐朽菌 菌根菌)と共生する放線菌、空中窒素固定菌の探索
   (放線菌MOG-H1 MOG-H2  根粒菌MOG-K101、ラン菌MOG-A1菌の発見)

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